2025年度の完成を目指す「下北沢駅前広場」の整備イメージ(完成予想図)が、世田谷区が配布・掲出する「下北沢駅前広場プロジェクト」のチラシ・ポスターおよび区HPで公開されました。駅前広場には路線バスも乗り入れるロータリーが登場。ケヤキ並木や桜の木が植樹される広場北襾側には緑の景観が生まれます。
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下北沢駅前広場は2025年度に完成予定
2018年より工事が進められている下北沢駅前広場。2025年度の完成を目指して世田谷区より完成イメージが公開されました。

▲下北駅前広場プロジェクトのポスター

▲下北沢駅前(小田急線東口・井の頭線中央口)
今年5月のナンセイプラスの全面オープンをもって全面開業を迎えた下北線路街。遡って3月には京王井の頭線の高架下に商業施設・ミカン下北が完成したというのに、なぜか下北沢の再開発が終わってない気がするのは…他でもない、駅前広場の整備が鋭意進行中だったからなんですね!

▲駅前工事が進む駅前広場。写真右が駅、右奥がミカン下北(ピーコック3階より)
現状はフェンスや工事囲いが至るところに設置されている駅前広場ですが、見渡してみるとかなり広いスペースであることがわかります。

▲小田急線東口の目の前に広がる駅前広場
これはこれで味がある雰囲気ですが、駅前広場の完成イメージは、(いい意味で)これまでの駅前広場の印象を大きく変えるものになりそうです。
下北沢駅前広場にロータリーを整備
下北沢駅前広場の完成イメージでもっとも注目のトピックスは「ロータリー」の出現です。下北沢駅東口の広場をぐるっと周るほどの大きなロータリーを整備予定なんですね。このロータリーにはバスやタクシーも乗り入れ予定。将来的には下北沢駅前から路線バスとタクシーの利用が可能となりますよ。

▲完成イメージ。オオゼキ方面から下北沢駅前広場を見た構図(世田谷区HPより)

▲現在の下北沢駅前広場。オオゼキ2階より
この「駅前ロータリー計画」は、街の課題だった鉄道・バス・タクシーの交通結節機能の強化やバリヤフリー化による利便性の向上、体の不自由な人が駅前まで車で来れるような街づくりをを踏まえて進められてきたものだそう。

▲補助第54号線地図。茶沢通りから下北沢駅前広場がつながります(北沢デザイン通信第8号より)
駅前ロータリーへの車両アクセスについては、茶沢通りからつながる交通導線「補助第54号線」を整備中とのこと。駅前広場完成時から通勤通学の車送迎・待ち合わせが可能となるよう整備が進められています。
緑豊かでバリヤフリーな駅前広場に
現在の下北沢の駅前広場はお世辞にも緑があるとは言えない状態ですが、新しい駅前広場では通路各所に緑の植栽を配置。さらに広場の北にあたるピーコック側にはケヤキ並木やサクラ・モミジの木も植えられる予定。駅前広場からピーコック側への高低差を利用した奥行きのある樹木ゾーンが登場するようです。

▲南から見た駅前広場のイメージ。左手前が下北沢駅東口で、奥の赤い建物がピーコック(世田谷区HPより)
さらに、東口や中央口からピーコック方面へ向かう高低差には、緩やかな階段やゆったりした傾斜のスロープも整備。歩きやすくゆとりのあるバリヤフリーな歩行空間が下北沢駅前が生まれます。
イベント開催時も利用しやすい広場
さらに下北沢の駅前広場は、大小さまざまなイベントにも活用可能になります。イベント開催時はロータリーエリアが車両通行止の歩行者天国となる模様。バスやタクシーはイベント時に限り別の場所で乗降するようです。

▲イベント開催時の駅前広場イメージ(世田谷区HPより)
イベント開催時のイメージ図では、たくさんの洋服ラックがロータリーエリアに配置され「下北沢古着マーケット」の拡大版のよう!中央部にはキッチンカーも登場しています。駅前すぐの場所でこんなにのびのびとしたイベントを開催できるとは…今から広場のオープンが楽しみですね!
災害時にも役立つ駅前広場
下北沢駅前広場は災害時、駅利用客や駅周辺の通行人を含め一次的に多くの人が滞留することを視野に入れて整備されているそう。
駅前広場でいったん様子を見て、それから周辺の避難地域へと移動するシミュレーションがなされています。

▲災害時にも活用される駅前広場。現在の歩行通路はロータリーの道路に整備されます
下北沢駅前プロジェクトで寄付金を募集中!
世田谷区が進める「下北沢駅前広場プロジェクト ~Welcome! We LOVE! シモキタ!~」では、今後の駅前環境づくりに役立てるための寄付金(ふるさと納税)を募集しています。

「下北沢駅前広場プロジェクト ~Welcome! We LOVE! シモキタ!~」のポスター
返礼品としてにわかに話題となっているのが記念の「名入れブロック」。なんと、自分の名前を刻んだブロックが駅前広場の舗装に使用されます!


▲返礼品の「名入れブロック」
こちらの名入れブロックは2023年度工事と2024年度工事に各600枚、合計1200枚が設置されるそう。寄付額は4万円以上から受付しているので気になる人は世田谷区公式HPでチェックを。

他にも下北沢産はちみつ「シモキタハニー」や、井の頭線鉄道架線の廃材で作られた「限定カードスタンド」といった貴重な返礼品も。下北沢駅前広場プロジェクトの募集期間は2023年12月31日まで。寄付金の申込方法など詳細は専用HPよりご確認ください。
>「下北沢駅前広場プロジェクト ~Welcome! We LOVE! シモキタ!~」公式HP(世田谷区)
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