渋谷駅徒歩約7分。日本一小さな植物園として知られる「渋谷区ふれあい植物センター」が2023年7月29日(土)にリニューアルオープンしました!〈育てて食べる農と食の地域拠点〉として栽培植物の展示のほか、ランチやディナーが楽しめるカフェやテイクアウト専用コーヒースタンドなども併設しています。昼と夜に行ってきましたので現地レポ。カフェのピッツァランチはびっくりするほど美味!夜はボタニカルなカクテルで癒されますよ〜。
渋谷区ふれあい植物センターがリニューアル
渋谷区ふれあい植物センターは、“日本一小さい植物園”として長く地域の人々や植物愛好家に愛されてきた屋内型植物園。多くのファンに惜しまれつつも、施設の老朽化に伴う改装工事のため2021年12月28日から長期休園となっていました。
▲リニューアル前のふれあい植物センター
▲リニューアルしたふれあい植物センターの外観
そして2023年7月29日(土)、約1年7ヶ月ぶりに「栽培・収穫・消費」を体験できる植物園としてリニューアルオープンしたんですね。
▲新しいロゴデザイン
リニューアル前に多くのファンを魅了した〈展示型植物園〉から〈農と食の体験型施設〉へとコンセプトも一新。カフェやコーヒースタンドを併設、植物を感じるイベントやワークショップを実施するなど、「農と食の地域拠点」として情報発信をしています。
▲ガラスで覆われた2階吹き抜けのドーム。変わってない印象で懐かしい…。
リニューアルした渋谷区ふれあい植物センターの外観は、文化施設らしいシックなブラウンに一新。特徴的だった2階吹き抜けのガラスドームは変わっていません。
さらに…10月5日からは夜21時まで営業する「夜の植物園」もスタートしました!(夜の植物園レポは後述)
熱帯フルーツを中心とした植栽展示
ふれあい植物センターの1階は、土耕栽培と水耕栽培の植物を展示するメインフロア。受付横のボタニカルショップではテイクアウト専門のコーヒースタンドを併設するほか、オリジナルグッズや菜園アイテムなどを販売しています。
入口すぐの受付カウンターで入園料を払って中へ。料金は小学生以上100円で年間フリーパスは1000円です。未就学児、60歳以上の人は入園無料に。支払方法は現金、ハチペイのほかクレジット、電子マネーが使えます。
奥へ進むとシアターゾーンがあり、サイネージでは植物園の活動や植物生育の記録動画などを視聴できます。
ベビーカー置き場もあります。
メインスペースの「ガーデン」は2フロア吹き抜けの開放感。ぐるっと周回する通路を整備しているので、ゆっくりと歩きながら様々な植物を観察できます。
大まかな建物の構造は、リニューアル前と変わっていない模様。屋根以外の内装はブラウン系に統一され、重厚で落ち着いた印象です。
構造物はどれも丸みを帯びた形状。なんだかキノコみたいでかわいいです。自分が小さくなってミクロの世界に迷い込んでしまったよう…。
壁一面ガラス貼りのドーム。太陽の光がキラキラと差し込んでとっても気持ちがいいです。
展示している植物は、熱帯フルーツをメインとした土耕栽培。佐藤錦、バナナ、グアバ、マンゴー、ミラクルフルーツなどを育てています。
所々に設置されているベンチで自由に休憩もOK。カタチが可愛くて子どもたちにも人気のようです。
植物が奏でる音楽に癒される
1階・ガーデンの中央にはキノコ型の小さなドームがあります。
こちらは「Music of Plants.」という体験型展示。園内の植物たちが奏でる音楽を聴くことができます。
植物が持つ〈生命電位〉といわれる電気信号を採取して、音階に変換。その音階をなるべくそのまま調整、ドーム内に設置したスピーカーで流しています。
大人なら四つん這いでやっと入れる小型ドーム。中ではバナナ、ヤシ、マンゴーの生命電位による音楽が流れていました。低音のバナナ、高温のヤシ、中間音のマンゴーが奏でる自然の音楽はヒーリング効果抜群!目を閉じて瞑想をしたくなる心地よさです。
小さな入口は2つあるので、ドーム内の通り抜けが可能。こちらも子どもたちに人気でした。
低照度の水耕栽培でリーフ野菜を生育
1階・ガーデンをぐるっと回っていくと、ピンク色の照明が目立つ植栽スペース「Farm Labo」が登場します。
こちらは、太陽と大地の代わりにLEDと水で植物を育てる室内型菜園です。
温度・湿度・光の量を調整して植物の成長に最適な環境を創出。高品質で栄養のある有機野菜を天候の影響なく栽培可能。
主にレタスやルッコラなどの野菜などを栽培。リーフ野菜は2階のカフェでサラダとして食べられます。
ライブラリーでは農や食の本が楽しめる
ガーデンをひと通りまわったら、階段を上がって2階フロアへ。
2階フロアから見渡す園内。植物と建物構造物が作り出す光の陰影に圧倒されます。
踊り場から見渡す園内もキレイ。
2階フロアに上がると展示スペース「ライブラリー」が登場。絵本から専門書、写真集などの農や食にまつわる書籍を収納しています。書籍は今後も増やしていくそうで、誰でも自由に閲覧が可能です。
NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデル・植物学者の牧野富太郎氏が渋谷で採取して作った植物標本も展示しています。
カフェで絶品ピッツァランチを堪能
2階のライブラリーの奥にはイートイン可能のカフェがあります。
利用の際は、カウンターで受付して席へと案内してもらいます。
アンダーな照明で落ち着いた空間。カフェスペースには30席ほどを設置しています。
フェンス側の席は、明るい園内を見渡せて気持ちが良いです!
個別のセルフオーダーQR票を読み込んでスマホで注文するシステム。難しい場合はスタッフの方がフォローしてくれます。
お会計は退店時。支払方法は現金のほかクレジット、iDなどの電子マネー、Suicaなどの交通系ICが利用可能です。
お水はセルフサービス。無料のハーブ水です。
小さなお子さま用の椅子も用意しています。
カフェのランチメニュー
カフェでは自慢のピッツァや各種ドリンクを用意しています。
ピッツァ
ピザ生地には、通常の小麦に比べグルテンが少ない北海道産のスベルト小麦を100%使用。有機野菜たっぷりのソースを塗って焼き上げる特大サイズのスペシャルピッツァを提供します。
「有機ビーツとバター」、「有機ケールとセサミ」など4種のピッツァを各660円で用意しています。
ドリンク
ドリンクメニューはこちら。
ふれあい植物園センターのオリジナルブレンドコーヒー(550円)や、施設内で採れたハーブを使ったハーブジンジャーエール(550円)など、約10種類のドリンクを用意しています。
ランチセット
ピッツァとサラダ、ドリンクのセットメニューもあります。
ピッツァは1枚(990円)または2枚(1595円)をセレクト。4種のピッツァを自由に組み合わせできます。セットのサラダは1階のFarm Laboで栽培した野菜を使っています。こちらは単品(385円〜)でもオーダー可能です。
ピッツァは香り深い生地と濃厚ソースで美味
今回は、お腹も空いていたのでピッツァランチセットの2スライス(1595円)をオーダー。ドリンクはハーブジンジャーエール(550円)にしてみました。
セルフサービスのハーブ水が美味しい。グラスもおしゃれですね。
すぐにハーブジンジャーエールが提供され、程なくピッツァとサラダも登場。ピッツァソースもサラダの野菜も彩り豊かでとっても鮮やか…。見た目でそそるランチセットです!
ピッツァは1スライスがかなり大きめ!フォークとナイフでいただきます。
サラダの3杯分のケールを食べられる「有機ケールとセサミ」のピッツァは、濃厚チーズとケールが相性抜群!ちょっぴり苦味の効いたバジルソースみたいで…美味しい!
香り豊かなスベルト小麦の生地はクリスピーでサクサク食感。そば粉のような芳ばしい味わいでケールのピザソースと相性抜群です〜!胡麻のプチプチ感もアクセントになっています。
有機ビーツを使った真っ赤なソースが食欲をそそる「有機ビーツとバター」のピッツァ。ポテトっぽいビーツの味わいにバターの風味が合いますね!隠し味にフィンネルを使ったスパイシーテイストがクセになる〜。
彩度の高いサラダ。野菜はフレッシュでシャキシャキ!噛むほどにほんのり甘みを感じる美味しさです。さっぱり仕立てのフレンチドレッシングもいいですね。
ハーブジンジャーエールは辛口スッキリで最高!ハーブと一緒に味わうと爽快な香りが鼻を抜けて涼やかです〜。
どれも本当に美味しかったので、植物ふれあいセンターを訪れるならぜひカフェでランチを楽しんで欲しいです!カフェのランチ営業時間は11時~15時(ラストオーダー14時30分)ですよ〜。
幻想的な「夜の植物園」ではディナーも提供
渋谷区ふれあい植物センターでは、2023年10月5日(木)より開園時間を3時間延長して夜21時まで営業。待望の「夜の植物園」が楽しめます。
煌々と光る夜の外観は植物の宇宙船のよう…。
夜のふれあい植物センターは静かでひっそりとした雰囲気。キラキラと眩しい照明がコントラストの強い陰影を作り出して…綺麗です。
園内の植物たちが、昼間に溜め込んだ光をゆっくりと解き放っているみたいです。
夜の植物園がこんなに落ち着くとは…時間を忘れてずっとここにいたくなります。ちなみに、園内の展示内容は日中と変わりません。
カフェではディナーも提供
夜の開園時間延長に伴い、カフェでもディナー営業を開始しました。
季節の食材を使った前菜、飼育環境にこだわったお肉や野菜のメインディッシュ、ビーガン対応やお子さま向けのメニューも用意。ボタニカルジンやナチュラルワインなどのアルコールも提供しています。夜の植物たちを眺めながらお酒を飲めるなんて…とっても素敵ですね。
ディナーのメニュー
ディナーのおすすめメニューは、「絶対食べて欲しい」というグラスフェッドビーフのハンバーグ、大人も楽しめるお子様プレート、お酒のおともにぴったりのナチュラルチキンのコンフィだそう!
前菜
- 前菜5種盛り…1950円
- ふれ植 彩りサラダボウル…990円
- ナチュラルチキンのリエット…800円
- ハーバルフレンチフライ…750円 など
メイン
- 自家製デミグラスソースのグラスフェッドビーフのハンバーグ…1900円
- 自然派ポークのソテー オリエンタルハーブソース添え…1850円
- 自然派チキンのコンフィ オーガニック大粒マスタード添え…1850円
- フルーツスパイスカレー…1200円
- シーフードドリア…1300円
- ライス…300円 など
ピッツァ
- 4種のピッツァアソート…1500円
- スライスピッツァ…各660円
キッズ/デザート
大人も楽しいお子様プレート…2200円
キッズハンバーグプレート…1100円
ケールと2種チーズのケーキ…500円 など
アルコール
- ボタニカル ジン…各800円
- チェリービール…750円
- ハーバルモヒート…700円 など
ナチュラルワインはボトルで3500円から用意。スパークリング、赤・白と種類豊富なラインナップです。
ハーバルモヒートは濃厚ハーブの爽快な香り
今回は「夜の植物園でお酒を飲む」という、人生初の体験をしてみたく…。カフェでおすすめの「ハーバルモヒート」(700円)をオーダー。ディナーではスタッフさんに直接注文のようです。
園内で採れたハーブをたっぷり入れたモヒート。ひと口いただくと…濃厚なハーブの香りと爽やかな清涼感で…う〜ん、美味しい!涼しい風のようなさっぱりした後味が、1日の疲れを癒してくれます。
静かな夜の植物園で、ただ植物たちを眺めながら飲むモヒート…チルすぎる…。
どんなバーでも味わえないボタニカルな時間。お仕事帰りやデートに癒しの一杯を、ぜひ楽しんでみてください〜。
カフェのディナー営業は17時~21時。ラストオーダーはフードが20時まで、ドリンクは20時30分です。
ギャラリー(多目的ホール)と屋上ファームも整備
2階カフェの奥には「イベントルーム」を設置。料理教室やワークショップ、農や食にまつわるアートの展示などを行います。
3階に上がると、講演会やトークショー、映画の上映会、マルシェイベントなどを開催する多目的スペース「ギャラリー」が。
ふれあい植物センターの館内全体が見渡せます。
夜は幻想的な表情に。
おむつ替えスペースもあります。
さらに、屋上フロアにはお茶やホップなどの栽培や養蜂を行なっている「屋上ファーム」があります。こちらはイベント開催時のみ入場可能です。
ボタニカルスタンドのShibuya ブレンドに舌鼓
ふれあい植物センターの1階受付カウンター横には、テイクアウト専門のコーヒースタンド「ボタニカルスタンド」を併設しています。
1階の窓に面した明るく爽やかな空間です。
こちらでも3種類のハーブ水をセルフで無料提供。
オリジナル商品を扱うショップもあります。
夜も営業しています。
ボタニカルスタンドのメニュー
メニューはこちら。
エチオピアで2位と3位に評価される豆と、コロンビアのシドラという人気豆をブレンドしたスペシャリティーコーヒー「Shibuya ブレンド」(540円)をはじめ、有機フルーツを使ったスムージー各種(799円)、有機アイスティ(540円〜)、有機フルーツジュース(540円〜)など取り揃え。カフェで提供しているピッツァもテイクアウト販売しています。
Shibuya ブレンドはフルーティで美味しい!
帰りにボタニカルスタンドへ立ち寄って、楽しみにしていた「Shibuya ブレンド」(540円)をテイクアウトしました。
フルーティな飲み口にさっぱりしたコクと苦味が…美味しい!ほんんりボタニカルな香りが爽やかな一杯です!スルスルと飲めてあと引く味わい。思い出すと飲みたくなる〜。
入園料は100円、未就学児・60歳以上は無料
渋谷区ふれあい植物センターの営業時間は10時〜18時で月曜休館(祝日の場合は翌平日)。入園料は小学生以上100円で年間フリーパスは1000円です。未就学児、60歳以上の人は入園無料となります。
リニューアル前の〈愛でる植物園〉が大好きだったので、コンセプトが変わってどんな施設に生まれ変わったのか…と気になっていましたが、愛でる要素はそのままに、食と体験要素も追加されて強力アップデートした印象でした!
おひとりの方やカップル、小さな子ども連れのご家族も多くいらっしゃってました。
施設の周囲では約40種類のハーブを育てています。この日はアゲハチョウがヒラヒラと飛んでいました。
昼も夜も癒される空間。年間フリーパスを購入しようか…本気で検討中です。
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渋谷区ふれあい植物センター|施設概要
リニューアルオープン日 | 2023年7月29日(土) |
住所 | 〒150-0011 渋谷区東2-25-37 |
MAP | |
営業時間 | 10:00~21:00 カフェ(ランチ)11:00〜15:00(ラストオーダー 14:30) カフェ(ディナー)17:00〜21:00(ラストオーダー フード 20:00/ドリンク 20:30) |
休館日 | 毎週月曜・年末年始(12月29日~1月3日) |
TEL | 03-5468-1384 |
HP | 公式HP 渋谷区HP |
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