下北沢「及川洋菓子店」のお菓子が絶品!アパート2階に週末オープンする謎多き名店

下北沢駅徒歩約8分。茶沢通り沿いのアパート2階に週末だけオープンする洋菓子店「及川洋菓子店」があります。6畳一間の棚に並ぶヨーロッパベースの焼菓子は、一部のファンを虜にしているのだとか!そんな謎多き名店「及川洋菓子店」へ行ってきましたので実食レポ。同店のメニューや値段、気になる店内の様子などもご紹介します。

下北沢「及川洋菓子店」は謎多き洋菓子店

下北沢駅から徒歩約6分の場所に、知る人ぞ知るヨーロッパテイストの焼菓子屋さん「及川洋菓子店」があるのをご存知でしょうか。

▲下北沢・茶沢通り沿いの及川洋菓子店が入る古い建物

場所は、下北沢南口商店街を抜けた茶沢通り沿い。1階にジャズ・バーとソウル・バーが入るアパートの2階真ん中の部屋です。

▲及川洋菓子店の目印はこの看板のみ

お店の目印はアパート階段下に架けられた小さな看板のみ。普通に歩いていたら見逃してしまう…!こんなところに洋菓子店があるなんて、どんなお店かとっても気になりますよね。

▲2階に上がったら、真ん中のドアを開けましょう(ドキドキ…)

アパートの6畳一間に洋菓子が並ぶ

及川洋菓子店の扉を開けると…そこは時間が止まったような古いアパートの一室。コンパクトなキッチンを抜けると、6畳一間の空間に素朴に並ぶ洋菓子たちと店主さんの姿が。

もともと違う職業だったという店主さん。趣味でつくるお菓子が周囲で評判となり、2020年3月にこの場所で「及川洋菓子店」を開業されました。お菓子作りはすべてこの部屋でお一人で担当。平日に仕込んで週末の金土、または土日に週2日ほどお店を開けています。(最新の営業日・営業時間についてはお店のInstagramをご確認ください)

締め切ったアンダーな照明の下には、8種類ほどの焼菓子が並んだシンプルな棚、そして大きなコントラバス。アパートの一室という独特なロケーションなので、店主さんとの距離感も不思議と近く感じられます。

▲一角には店主さんが昔弾いていたというコントラバスが。誰もいないときには今でも弾いているそう。

商品の説明やお店のことを伺っているうちに、店主さんのお菓子作り対する情熱が伝わってきて…だんだんと会話が弾んでしまう…!

及川洋菓子店のメニューと値段

及川洋菓子店では、スペインやフランスなどヨーロッパをベースにした焼菓子を取り揃え。欧州の伝統的なお菓子もあれば、これは!という店主さんオリジナルの新作を披露することも。いつも8種類ほどの焼菓子を販売していて、なくなり次第終了閉店とすることもあるそうです。

▲目移りしてしまう美味しそうなお菓子たち

▲手作り雑貨を見入ってしまうような不思議な感覚…。

▲素朴に並ぶガトートゥールーズも素敵

値段はおよそ400円〜500円をメインとした価格帯。意外とリーズナブルなのも驚きです!訪店時に販売していた洋菓子は下記の通り。

  • パステルバスコ(スペインとフランスの間、バスク地方のお菓子)
  • ガトートゥールーズ(フランスのお菓子)
  • レモンのケーキ
  • ジンジャーケーキ
  • タルトフロマージュ
  • ガトーショコラ
  • エンガディナー(スイスのお菓子)
  • ビスコッティ(イタリアのお菓子)

利用可能な支払方法は現金のみ。なお、設備や販売体制の都合上、生菓子は扱っていないとのこと。

絶品の焼菓子はひと口ごとに感動

及川洋菓子店では、購入した商品はシンプルな紙袋に入れてくれます。

▲かわいいキャラクターもいますね

店主さんと楽しくお話しさせていただきつつ、今回は4種類のお菓子を連れて帰りました!

それでは、及川洋菓子店さんの焼菓子ワクワク実食レポをお届けします↓

ガトートゥールーズ

フランス南西部の焼菓子。サクふわっと崩れる甘〜いメレンゲと、ザクザクゴリゴリのアーモンドクラッシュの食感が楽しいタルト!

▲中にはザクザクのアーモンドクラッシュと濃厚レモンピールが。

爽やかな香りのレモンピールが、甘にがさをプラスして…クセになる〜。

レモンのケーキ

食べる前からレモンの香りがプンプンの爽やかなレモンケーキ。舌に触れただけでレモンの酸味と濃厚な甘みが伝わってきて垂涎します。

外周のアイシング部分にもレモンが練りこまれていて、レモンを忘れる暇もないケーキです。しっとり生地も絶妙で美味しい!

タルトフロマージュ

チーズのタルト「タルトフロマージュ」は、濃厚チーズのコク、旨味、香りを前面に押し出した、チーズ好きにはたまらない一品!

思いっきりチーズを楽しみながらも最後はさっぱりとまとまる後味。お酒のお供にもオススメです。

エンガディナー

濃厚キャラメルとザクザクのクラッシュクルミをクランキーなサブレで挟んだエンガティナー。

甘〜いキャラメルが高粘度で、ふたつに割ってもキャラメルで立つほど!

▲キャラメルが高粘度で割っても倒れない!

お口に入れると口どけ滑らかに消えていく…なんて口福!ザクザク食感のクルミの苦味とも相性抜群で…たまらん。

ワクワクが止まらない時間

どのお菓子も味が振り切っていてわかりやすい!だから感動も大きいんです。ひと口食べると、あまりの美味しさに顔を見合わせてしまう…あの感じ!お菓子ごとにワクワクがあって本当に楽しい時間でした。

もう、思い出しただけでもまた食べたい〜!

及川洋菓子店は笑顔になれるお店

及川洋菓子店の店主さんのnoteやInstagramのプロフィール欄には「及川洋菓子店ができないこと」という記載があり、そこには「デコレーションのお菓子は作れない」「突然の大量注文は受けられない」「特別なラッピングはできない」など、対応できないことが書いてあります。

もちろん、対応が難しいオーダーをあらかじめ知れるのはありがたいことなのですが…実は、この「できないこと」を記載する背景には、お客さんに対する店主さんの優しい思いがありました。

『お菓子を買いにいらっしゃる時ってどんなお菓子でもきっと楽しい気持ちでいっぱいだと思うのです。そんな時に「ラッピングできないの?」「お誕生日に合うお菓子が買いたかったのに」という残念な思いはしないほうがいいですもんね。』(及川洋菓子店のnoteより抜粋)

筆者はこの一節に感動してしまいました!そんな店主さんと、店主さんが作るお菓子にお会いしたくて(アパートの2階というロケーションもすごく気になって…)及川洋菓子店に伺ってみた…という次第です。

別れしなに「ぜひ楽しんで」とお声をいただく

〈ギャラリー〉とか〈ラボ〉といった方がしっくりくるお店、優しく丁寧でお菓子愛の強い店主さん、そしてめっちゃ美味しい焼菓子たち…。お店を出るときに「ぜひ楽しんでください」と見送っていただいたのが印象的でした。(はいッ!とっても楽しませていただきました!!)

下北沢で美味しい焼洋菓子を連れて帰りたくなったら、ぜひ及川洋菓子店へ行ってみてください!きっと、またいつかの週末にリピートしたくなりますよ。

及川洋菓子店のInstagramでは営業日や営業時間の最新情報、お菓子の提供メニューなど詳細をチェックできます。気になる人はぜひフォローしてみてください。

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2023年5月23日

及川洋菓子店|店舗概要

住所〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-6-14 2階真ん中
MAP
営業時間土・日:13:00〜17:00
※営業日と営業時間の最新情報はInstagramをご確認ください。
定休日土・日 営業(イレギュラーで金曜営業あり)
TEL
Instagram@oikawa_yogashiten