吉祥寺駅徒歩約4分、吉祥寺のメインスポットの路地裏にひっそりと佇むうなぎ屋「うな鐵(うなてつ)」は創業47年の老舗有名店。ちょっとリッチなランチや串焼で一杯など様々なシーンで楽しめるのも魅力です。今回はお祝いごとがあり、奮発してうな重と名物・串焼をいただいたので実食レポ。うな鐵のメニューや値段、お店の様子もご紹介します。
創業47年の老舗うなぎ店「うな鐵」
吉祥寺駅北口徒歩約4分、吉祥寺のメインスポットとも言える元町通り。コピス吉祥寺を中心に香港人気ヌードル・タムジャイサムゴーや大型寿司チェーン・魚べい、カプセルトイ専門店・ガシャココなど話題の新店も続々オープンしている注目エリアです。そんな賑わいスポットに隠れ家的な老舗うなぎ屋さんがあるのをご存知でしょうか。
中華そば青葉の横から細い脇道をのぞくと…そこには「うな鐵」の看板が。吉祥寺にお住まいの方ならほとんどの方が知っているであろう「うな鐵(うなてつ)」は創業47年の老舗人気店。とは言っても裏路地で隠れ家的って少し入りづらい雰囲気がありますよね…。初めて看板を見て「うふにしき…?」と読んでしまい、何屋さんかさえ知らなかったこともありました。
1回入っていただければわかるのですが、うな鐵は敷居が高いわけでもお値段がべらぼうに高いわけでもなく、むしろリラックスしてうなぎが楽しめる庶民的なお店(うなぎなのでそこそこ値は張るのですが)。名物のうなぎ串焼や白焼をつまみにお酒も楽しめるとあって、以前は多少ガヤガヤしていましたが、2019年に改装リニューアルしてからはほどよい感じに落ち着いた印象があります。年配ご夫婦や若いファミリー、おひとり様など客層も多彩。吉祥寺のど真ん中とは思えないゆっくりした空間で美味しいうなぎを楽しめます。
吉祥寺「うな鐵」は予約不可
せっかくうなぎをいただくのなら、しっかり予約して訪れたい…という人はご注意を。なんと、吉祥寺のうな鐵は予約不可なんですね。
うな鐵では記名制を採用しているので、店頭の記名表に名前を記入して順番を待ちます。呼ばれた時点で人数がそろってないと入店はできません。
今回は行列覚悟でお昼の12時30分頃に伺ってみたのですが…待ち人数はゼロ。1分ほど待ってすぐに入店できました。その日によって差はあると思いますが、うな鐵は行列で何十分も入れない…ということはなさそう。ちなみに席は90分制です。
吉祥寺「うな鐵」のメニュー
うな鐵では定番のうな重やうな丼、ひつまぶし、蒲焼、白焼、う巻きなどの豊富なうなぎメニューを用意。ほかにも天重や海鮮丼などのご飯もの、お刺身、肉豆腐、サラダなどの一品料理、焼鳥、野菜串焼き、天ぷらなどを幅広く取り揃え。人気のうなぎ串焼きも1人1本から注文できるので、お食事はもちろんお酒も楽しめるラインナップとなっています。
うな重
- W松(蒲焼・白焼)…6000円
- 松…3800円
- 竹…3100円
- 梅…2600円
- ひつまぶし…4000円
- うな丼…1900円
- うな玉丼…1800円
御前
- 特上 うなぎ御前…4980円
- うなぎ御前…3650円
- いろどり御前…2250円
- 天ぷら御前…2100円
うなぎ串焼
- レバー…350円
- きも…290円
- 短尺…290円
- 串巻…290円
- ヒレ…200円
- バラ…200円
- カブト…200円
鰻料理
- 蒲焼・白焼(松)…3500円
- 蒲焼・白焼(竹)…2900円
- う巻き…800円
- うざく…700円
- うなぎ豆腐…700円
- うなぎ鍋…1700円
- 骨の唐揚…520円
一品料理・その他
- 天重…1800円
- まぐろ丼…1500円
- 刺身盛り合せ…2000円
- からすみ大根…980円
- 肉豆腐…630円
- モロキュー…400円
- 焼鳥各種…160円〜
- 野菜串焼各種…180円〜
- 天ぷら盛り合わせ…1500円 など
お持ち帰り(テイクアウト)
- うなぎ弁当 W松…5900円
- うなぎ弁当 松…3700円
- うなぎ弁当 竹…3000円
- うなぎ弁当 梅…2500円
- 蒲焼・白焼 松…3500円
- 蒲焼・白焼 竹…2900円
- 蒲焼・白焼 梅…2400円
ほかに串焼もテイクアウト可能なので店員さんに確認してみてください。11時〜15時のランチメニュー(日曜日はランチ設定なし?)もあるそうで、こちらはグランドメニューより100円〜400円程度お安い金額設定になっているようです。
うなぎ屋なのに煙たくない
吉祥寺 うな鐵の店内は飾らない庶民的な雰囲気。カウンター5席、4人がけテーブル席6卓程度、2階にも席があるそうですが未確認。ややアンダーに照明を落とした落ち着いた雰囲気です。個人的にはゆったりめなカウンター席が魅力的。鰻が焼けるのを間近に感じながら1人お酒を楽しむソロ活もイイですね。
驚いたのが店内の換気の良さ。不思議なことにお店の中は全くと言っていいほど煙たくないんですね。「うなぎは煙で喰わせる」なんて聞いたことがありますが、服にも全く煙の匂いはつきませんでした。これってかなり重要なポイントですよね!3回目のデートとかに使えるかもしれませんよ。
お酒がすすむ!うなぎ串焼
席のメニュー表でじっくり選んだら店員さんに口頭でオーダー。今回はお祝いごとということもあり、うな重 松(3800円)をオーダー。ほかにもひつまぶし(4000円)、うなぎ御前(3650円)、うなぎ串焼を注文しました。
お酒を注文すると提供されるお通し(300円)のおひたし。出汁が効いてて美味しいです。
そして名物・うなぎ串焼が登場。右から、ヒレ(200円)、串巻(290円)、きも(290円)、短尺(290円)、カブト(200円)。
▲短尺
ヒレは背びれ部分をニラで巻いた串(味濃いめ)。串巻は背中の肉だそうでふっくら感が際立ちます。きもはタレの甘さと苦味が絶妙なバランスでクセになります。
▲カブト
短尺は小さなうなぎ蒲焼を少しカリカリさせて焼いた感じ。カブトはサクサク食感でほろ苦さがたまりません。うなぎ串焼はお酒がすすむ!焼きとんやホルモン好きの人なら絶対おすすめです。
芳ばしい!ふわとろ鰻に箸が止まらず
芳ばしい香りとともに登場したうな重 松はさすがにうなぎも大きい!キラキラ輝くタレと焦げ目のコントラスト、ご飯に染みるタレがビジュアル的に食欲をそそります。
箸で簡単に切れてしまううなぎ蒲焼。ひと口いただくと…ふっくら食感でとろける柔らかさ。タレが甘すぎないのでお口の中で焼けた皮の芳ばしさが際立つ感じ…あゝ口福。
ご飯はしっかり粒立ちした印象でタレだけでいただいても美味しい…。ふわとろなうなぎとの相性抜群で箸が止まりません。
塩気抑えめであっさりした肝吸いは肝エキスの純度が高くて美味しい。
箸休めのおしんこもしっかり浸かってて美味しいです。
山椒をかけてスパイシーに味変していくのもうなぎの醍醐味ですよね!うなぎのタレは店員さんにお願いすると持ってきてくれるので、濃い味を希望の人はぜひ。ご飯もたっぷりでしたがお米の一粒まで食べ飽きずに堪能しました。
圧巻ボリュームの満足ひつまぶし
ひつまぶしは、うな重に引けをとらないうなぎのボリューム感。うなぎの下にみょうがが敷き詰められていて、これまた違うアプローチでふっくらうなぎを際立たせています。
お出汁がさっぱり目なので、うなぎの風味を損なうことなくお茶漬けを楽しめます。ひつまぶしの由来には「量の少ないうなぎを美味しく食べるために工夫された食べ方」という説もありますが、うなぎの量…少なくないです!
うなぎ御前は5品盛りで多彩な味わい
うなぎのほかにもちょこちょこつまみたい…という方にはうなぎ御前がおすすめかもしれません。
うなぎ蒲焼のほかに、う巻き、お刺身、煮物、サラダが付いているのでいろいろ楽しめます。ご飯にタレはかかっていませんが、お願いすれば醤油挿しの容器に入ったうなぎタレ持ってきてくれます。
支払方法は現金またはクレジットカード
支払方法は現金かクレジットカードのみ。電子マネー、QRコード決済は使えません。
お土産で販売している骨の唐揚げ(500円)が気になる…。さんまの背骨をカリカリに焼いて食べるのが好きなので、後ろ髪引かれる思いでお店を出ました。
吉祥寺「うな鐵」は記念日も祝える老舗店
今回はお祝いごと(父親の誕生祝い)で訪店しましたが、うなぎが好きな父も大変満足していました。歴史ある老舗なのに格式ばっていない雰囲気も過ごしやすくて良かったです。
うな鐵さん、美味しいうなぎをありがとうございました!うな鐵は知っているけどちょっと行きづらい…と思っている人がいましたら、ぜひ大切な人、家族、もちろんおひとりでも行ってみてくださいね。
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吉祥寺「うな鐵」の店舗概要
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-21 |
MAP | |
営業時間 | 11:00~22:00(L.O.21:00) |
TEL | 0422-21-4522 |
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