井の頭線・久我山の久我山稲荷神社で2023年7月23日(日)・24日(月)、猛暑も忘れる“熱い”夏祭り「湯の花まつり」が開催されます。都内でも珍しい「湯立神楽」が伝わる久我山稲荷神社の「湯の花まつり」をご紹介!屋台出店や素人奉納演芸もありますよ。
久我山稲荷神社「湯のまつり」が“熱い”ワケ
毎年7月24日に行われる久我山稲荷神社の夏祭り「湯の花まつり」は、どうしてそんなに“熱い”のでしょう?その理由は祭りで奉納される「湯の花神楽」にあるんです。

▲湯の花祭りが行われる久我山稲荷神社
なんでもこの「湯の花神楽」は、「大釜にたっぷりの湯を沸かして小笹をひたしては打ち振り、神楽を奉納する」という、とっても珍しい神事なんですね!
【久我山稲荷神社 夏祭と湯立神事】本日13時より例祭式典と湯立神事を行いました。
本来であれば、夜20時に行いますが、今年は規模縮小で昼間に行いました。
釜のお湯を清め、笹の葉で振りまく事で疫病退散を願う大切な神事です。
皆様と共に早期終息を祈りました。#久我山稲荷神社#湯立神事 pic.twitter.com/tTfu2jkGMc— 下高井戸八幡神社 (@shimotaka_jinja) July 24, 2020
一般的には「湯立神楽」と呼ばれる伝統的な神事ですが都内でもかなり珍しく、杉並区内では唯一とのこと。神楽奉納の後には小さな丸餅を参詣者に投げ与え「湯の花祭り」は終わりを迎えます。

火にかける前の釜の様子はこんな感じですが、想像以上にスケールが大きい!薪から釜の距離で、どれほどの炎が釜を炙るのか想像がつきますね。
湯の花神楽、一回の中止で疫病再来
湯の花神楽の由来は、久我山近辺が疫病に見舞われた昔に、村人たちが神楽を奉納して鎮守を祈願したことから始まります。
神楽を奉納するとウソのように疫病がなくなったので、それからというもの毎年欠かさず湯の花神楽を奉納しているのだとか。

▲久我山稲荷神社の神楽殿では「お神楽」を奉納(2022年撮影)
しかし、明治20年代に一度だけ湯の花神楽は中止に…その年には再び疫病が大流行!慌てた村人たちが湯の花神楽を奉納すると疫病はなくなったそうです。湯の花神楽、すっごい効いてたんですね…!(参考出典:國學院大学久我山中学高等学校公式HPより)

それからというもの久我山稲荷神社では、湯の花神楽を絶やすことなく毎年行って今に至ります。
2023年も久我山稲荷神社で湯の花まつりを開催
久我山駅南口の橋の上には今年も立派な提灯が飾られています!(画像は2022年撮影)

2023年の湯の花まつりでは、7月23日(日)に宵宮祭、夕方から素人奉納演芸を予定。素人奉納演芸では、キッズの出演を含めフラダンス、空手、チアダンス、バレエ、ウクレレなどが披露されるそうです。

▲2022年開催の様子
24日(月)は13時より大祭式典、14時よりお神楽(大宮前郷土芸能保存会の奉納神楽)、20時よりクライマックスの湯立神事が行われる予定です。
久我山稲荷神社にて今月夏祭りが行われます🏮
24日20時より行われる湯立神事をデザインした「湯花まつり御朱印」を頒布いたします。
※下高井戸八幡神社にて授与しますが、7/23.24の夏祭り当日は久我山稲荷神社にて頒布いたします☺#久我山稲荷神社#久我山#下高井戸八幡神社#湯の花祭り#御朱印 pic.twitter.com/LUdIJ6FoBg— 下高井戸八幡神社 (@shimotaka_jinja) June 30, 2023
久我山稲荷神社を管理運営している下高井戸八幡神社によると、湯立神事をデザインした「湯の花まつり御朱印」を頒布するほか、両日ともに屋台出店(夕方頃から)もあるとのこと!

▲2022年開催の様子
詳細は・最新情報は久我山稲荷神社の公式HPをチェックしてみてください。
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