杉並区は2023年2月20日、井の頭線・浜田山駅南口開設への取組みについて再検討を発表しました。同プロジェクトは2024年度の開設をめどに進められていましたが、今後は計画の解消へ向けて協議が進められます。
浜田山駅南口の開設を再検討へ
2024年度の開設に向けて進行していた浜田山駅南口開設への取組みが再検討となりました。
▲浜田山駅北口
杉並区公式HPでは、再検討の理由について「南口施設を設置予定の地権者建築物について、地権者との協議がととのわなかったため」としています。
▲浜田山駅北口が入るビル。南口では地上2階地下1階のビルに駅施設が入る計画でした。
同計画では、浜田山駅南側の地権者建築物内に南口施設を設置予定でした。南口と駅構内を直結する「南北地下自由通路(地下連絡通路)」を整備して、“開かずの踏切”に困っていた駅南北のアクセス向上を目指していたんですね。
▲杉並区HPで発表された浜田山駅南口開設再検討のリリース
今後は、杉並区と京王電鉄の間で浜田山駅南口整備事業の解消に向けて協議が進められます。なお、浜田山駅南口の開設整備については、地域の動向を注視しながら引き続き整備方針を検討していくとのことです。
>杉並区公式HP資料〈京王電鉄井の頭線浜田山駅南口の開設に向けた取組の再検討について〉(PDF)
以下は、再検討が発表される前までの南口開設工事の様子です。
浜田山駅「南口」を新たに開設、踏切いらずの南北地下自由通路を設置へ
杉並区が発表した2022年度予算案には「浜田山駅南口の整備に着手」する旨が含まれています。
浜田山駅は、杉並区内にある井の頭線地上駅5駅の中で唯一の南北自由通路が整備されていない駅です。駅構内へ入場できる入口は北口のみで、ラッシュ時には「開かずの踏切」が線路を挟んで南北通行を妨げている状況が続いてます。
かねてより杉並区は京王電鉄、駅南口用地の地権者と協議。そして調整を重ねた結果、2024年度の完成を目標に浜田山駅南口開設および南北地下自由通路(連絡通路)の設置へ向けて取り組んでいくこととしました。
浜田山駅南口は民間建築物に開設、南北地下自由通路で駅構内と直結
新たに開設する「浜田山駅南口」は、地権者が南口計画地に整備予定の3階建の民間建築物に設置されます。杉並区は1階と地下1階を賃借し、民間建築物と浜田山駅構内をつなぐ地下自由通路(連絡通路)および専用エレベーターを整備していきます。
浜田山駅南口が設置される民間建築物は、駅ホームの西側(吉祥寺方面)に線路を挟んで隣接。「開かずの踏切」を抜ける道路に面した1階に入口を構え、屋内に整備された地下自由通路(連絡通路)を抜けて浜田山駅舎の地下1階とつながります。
着々と進む浜田山駅南口工事
2022年9月20日時点の浜田山駅南口予定地。地下の基礎工事が進み1階部分の工事も始まっていました。
南口が設置される民間建造物は地上3階・地下1階建て。2・3階は物販店舗のテナントと住居になる模様。
浜田山駅ホームからは南口整備の工事を一望できます。
井の頭線の線路横に隣接する南口予定地。入口は「開かずの踏切」のすぐ近くになりそうです。
浜田山駅北口の階段を降りた突き当たりに地下自由通路(連絡通路)が貫通するイメージのようですが、詳細はいまのところ不明です。
今後は2022年度に南口の内装やエレベーターの設計、地下自由通路の工事を開始予定。2023年度に南口の内装およびエレベーター工事を予定しており、2024年度の浜田山駅南口開設を目指します。
>参考:都市環境委員会資料〜浜田山駅南口の開設に向けた取組について
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