話題の「ラグビー自販機」をデザインしたアーティスト・越智俊介さんと「ラグビー自販機トーク」してきました!

ラグビーワールドカップ開催にともない、井の頭線・京王線・西武線の主要駅に突如現れたインパクト大の「ラグビー自販機」。

そして井の頭線沿線から始まった、シブきちの「ラグビー自販機」発見の旅ー。(2019年10月10日現在の発見数:10台/21台中)

新進気鋭の若手アーティスト・越智俊介さんがデザインを担当された「ラグビー自販機」がカッコよすぎて、感動のあまり即ファンになってから約1ヶ月がたちました。

なんと今回は…

越智俊介さんご本人にお会いできました(!)

ので、ここぞとばかりに「ラグビー自販機トーク」してきました!

【関連記事】井の頭線と京王線に「ラグビー自販機」続々出現中!越智俊介さんのデザインがカッコよすぎです!

ルールも知らなかったラグビーに体でアタック!「ラグビー自販機」はこうして生まれた。

こんにちわ!シブきち(@ShibukichiNet)です。

こんにちはシブきちです
自販機が好きさ!

「ラグビー自販機」をデザインしたアーティスト・越智俊介さんとお会いできたのは、信濃町のギャラリー「アートコンプレックスセンター」。

越智さんも参加しているグループ展「INTRO 8 - コレクター 山本冬彦が選ぶ若手作家展 -」の初日。なんとか閉館1時間前に突入成功です!

アートコンプレックスセンター「INTRO 8」の会場
「INTRO 8」の会場。右奥には越智さんの作品が!

「ラグビー 自販機」誕生秘話も!アーティスト・越智俊介さんとの「ラグビー自販機トーク」をどうぞ!

シブ:「ラグビー自販機」のオリジナル画にお目にかかれるとは感激です!そしてご本人にも!!

越智:ありがとうございます!今回は縮小サイズで展示していますが、実際の作品サイズはラグビー自販機のままです。さすがに原寸で展示すると壁画みたいになっちゃうので…

シブ:ちなみに制作期間はどのくらいだったんですか?

越智:4ヶ月…ですね。

シブ:4ヶ月!それはお疲れさまでした!

越智:いや〜、かかりましたね…

シブ:今回、こんなに迫力のあるラガーメンを描き切ったということは、ラグビーのことはある程度ご存知だったのでしょうか?もしかして経験者とか?

越智:いやいや、それがまったくの初心者で…ラグビーのルールすら知らなかったんです。ところが今回ラグビー自販機のお話をいただいた、取引先の企業にラグビー経験者の方が多くいらっしゃいまして…いっそのことやってしまおう!ということで実際にラグビーをやりました!

今回展示販売されている越智さんの3作品

シブ:それで各ポジションのキャラクターのイメージを作っていったと。

越智:そうですね。それぞれのポジションを勉強してみたり、実際にやってみたりしていく中で、各ポジションのキャラクター像が浮かび上がってきました。ラグビーってポジションによって体格も特性も違うんですよね。そこを前面に出せたらな、と思いキャラクターを振り分けていきました。

シブ:それぞれ、とってもキャラの立ったラガーマンたちですよね!

越智:はじめは実際の選手をモチーフに描こうという話もあったんです。でも肖像権などの問題もあってその案は見送られました。自分で一からラグビーキャラクターを考えないといけない…ということになって、自分なりにラグビーを経験した感触から、それぞれのポジション特性を前面に押し出したキャラクター作りを心がけました。

シブ:なるほど!ポジション特性でキャラ分けをしていったと!

越智:フルバックやプロップといったポジションは、やはりゴツい選手が担うポジションなので思いっきりゴツく、スタンドオフは司令塔なので頭のキレる感じに、ウイングはとにかく足が速そうに…とポジションの特徴を出していったんです。結果的に一人ひとりのポジション特性を考え抜いたことで、それぞれキャラが独り立ちしたオリジナルのメンバーを描くことができました。

京王井の頭線渋谷駅のラグビー自販機
越智さんが手がけた「ラグビー自販機」のひとつ(井の頭線・渋谷駅)
ラグビー自販機のオリジナル画
コチラが「ラグビー自販機」のオリジナル画(縮小版)

シブ:それでこの迫力ある10人のキャラが生まれたんですね!なんというか、ワンピースの主役級が勢ぞろいした存在感があります!

越智:そうですね。オールスターキャスト、ですかね(笑)

シブ:ちなみに越智さんが好きなキャラクターは?

越智:プロップやフルバック、センターあたりですね。自分はゴツイのが好きなんです。今日来ていただいたお客さんは、ありがたいことにスタンドオフやフランカー、スクラムハーフあたりの細身系を好きだと言ってくれる方が多かったです。でも自分はゴツイ派ですね。

カッコよすぎる!「アナログとデジタルのハイブリッド絵」のルーツはどこに?

越智俊介さんの作品
アナログとデジタルのハイブリッド絵!

シブ:越智さんの作品は、アナログな部分とデジタルな部分が見事に調和した作風がカッコいいですよね!ご自身でもおっしゃってますが、まさに「アナログとデジタルのハイブリッド絵」ですね!

越智:ありがとうございます!でも、もともとは全部手描きで描いていたんです。ただ手描きの頃は小さいサイズでも制作に何ヶ月もかかることもありまして…

シブ:それでデジタルを取り入れてみようと?

越智:デジタルなら自分の納得がいくまで、何度でもシミュレーションできます。そして圧倒的にスピードが違います。これは自分にとってかなり大きいです。とことん試行錯誤を重ねられてスピード感もある。これがデジタルを取り入れた理由のひとつですね。

シブ:なるほど、確かにアナログだとそうはいかないですよね!

越智:実は、ほかにもデジタルを使う理由があるんです。

シブ:ぜひ教えてください!

越智:例えばこの絵の人物が羽織っている服の部分、何を使っているかわかりますか?ヒントはどの家庭にもある、ありふれた日用品です。

モダンな人物画に強烈な存在感を放つ服のテクスチャには何が?

シブ:この赤い模様の下の部分ですよね、描いたとすればハンパなく質感あるし、この金属マテリアルな感じがカッコいいのはスゴい感じるんですけど…すみません、教えてください!

越智:実はアルミホイルを、こうクシャッとさせて。それをスキャンしてデジタルに取り込んでるんです。

シブ:え!?そうなんですか?なんかスゴいCGを駆使しているのかと思っちゃいました。

越智:そんなこともないですよ。この「ラグビー自販機」のラグビーボールはエスカレーターの階段を撮影してテクスチャとして使ってます。

ラグビーボールのテクスチャはエスカレーター!

シブ:これこそ完全にフルCGだと思ったのに、エスカレーターとは意外すぎます!

越智:選手のユニフォームにかぶせたメッシュも、元はとてもシンプルなドットパターンなんです。それをそれぞれの選手の体格に合わせてひねったり曲げたりしてかぶせています。

シブ:そうだったんですね!ラグビー自販機をマジマジと見て、「これ人物以外ぜんぶCGだー!カッコいいなー!」とか勝手に興奮してました。デジタルを駆使しつつも、素材はアナログ的な発想で取り入れているんですね!

ラグビー自販機の緻密なメッシュ模様
この緻密なモアレメッシュも、素材はシンプルなドットパターン

越智:「ラグビー自販機」の場合は、人物は手描きで着色までやっています。そして装飾や背景はデジタル。僕の場合はデジタルでアナログの作業をするということはあまりないです。手描きは手描き、デジタルはデジタルと領域をハッキリとさせて、一枚の絵の中で両者をぶつけ合うのが醍醐味だと思っています。

シブ:なるほど!アナログとデジタルのギャップ感がこのカッコよさを演出していたんですね!何だかスゴい納得しちゃいました♪これでシブきちも「ラグビー自販機全駅コンプリート」にブーストがかかるぞ〜!!

越智:応援してます!がんばってください!!

アートコンプレックス・センター「INTRO 8」の越智俊介さんの作品
緻密に描き込まれた手描き部分と、デジタル部分がぶつかり合って共存している越智さんの作品

 

越智俊介さん|プロフィール

越智俊介|Ochi Shunsuke
Webサイト

1997年 静岡県生まれ
2019年 東京芸術大学美術学部建築科 卒業

あるゆるものを題材に
ナンセンスなパロディを制作しています。
それぞれの作品は各々一つの物語を元に制作されており
有用性に閉ざされた社会のほころびにある
隠れ家のような機能を果たすことを期待します。

(INTRO 8プロフィールテキストより)

【展示歴・活動歴】
●2017年
・第35回上野の森美術館大賞展/上野の森美術館/東京
・越智俊介 個展/ギャラリーSIACCA/東京
・MONSTER Exhibition/渋谷ヒカリエ/東京
・越智俊介イラスト展/ビアカフェBonFire/東京
●2019年
・KOREKARA JAPON×MONSTER展/Centro Civico Convent de Sant Augusti Borne /バルセロナ
・東京芸術大学卒業制作展2019 平成芸術賞受賞/東京都美術館/東京
・OCHI SHUNSUKE EXHIBITION/照恩寺/東京
・MONSTER EXHIBITION NEXT EXHIBITION @ BERLIN/
Concept Gallery PAULINA’ S FRIENDS ZUFALLSLADEN/ベルリン

 

越智さんも参加!新進気鋭の若手作家展「INTRO 8」は10月20日まで!

アートコンプレックス・センターで10月8日から開催しているグループ展「INTRO 8 - コレクター 山本冬彦が選ぶ若手作家展 -」
このACT5が「INTRO 8」のブース。

信濃町のアートコンプレックス・センターで10月8日から開催しているグループ展「INTRO 8 - コレクター 山本冬彦が選ぶ若手作家展 -」。

越智さんにお会いできたのは、この「INTRO 8」の初日でした。

スタリッシュで緻密に描き込まれた作品のイメージとは少し違うご本人。とても物腰柔らかで優しそうな印象を受けました。作品作りの過程や作品への想いも懇切丁寧に語っていただき、何というか「癒しの人だなあ」と勝手に思ってしまいました。

そんな越智俊介さんを含む、新進気鋭の若手作家が一堂に会するグループ展「INTRO 8 - コレクター 山本冬彦が選ぶ若手作家展 -」!

想像の斜め上をいく見ごたえ満載の作品がいっぱいですので、ぜひ足をお運びください!

グループ展「INTRO 8 - コレクター 山本冬彦が選ぶ若手作家展 -」

会期2019年10月8日(火)〜10月20日(日)※月曜休館(10月14日)
時間11:00〜20:00(最終日は18:00まで)
会場The Artcomplex Center of Tokyo
160-0015 東京都新宿区大京町12-9 2F ACT5
入場料無料
詳しくはコチラ公式サイト

 

【関連記事】越智俊介さんのカッコよすぎる「ラグビー自販機」の詳細はコチラの記事にまとめてあります!

それでは今回はこのへんで。

ご覧いただきありがとうございました!

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