下北沢駅前広場が2025年度完成へ ロータリー整備でバス利用、鉄道換気塔はライトアップ

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2025年度末の完成を目指す「下北沢駅前広場」の整備が着々と進行しています。広場北側にはケヤキなどが植樹され緑の景観が登場。路線バスが乗り入れるロータリーの舗装整備がほぼ終わり、世田谷区公式HP内で公開されている完成イメージに近づいてきました。本記事では下北沢駅前広場の整備の経過をレポートしています。

2025/3/12追記:2024年度の整備進捗を追記しました。
2025/3/12追記:2025年度の整備予定を追記しました。
2025/3/12追記:鉄道換気塔デザインの決定を追記しました。

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下北沢駅前広場は2025年度末に完成予定

2018年より工事が進められている下北沢駅前広場。整備工期は2025年度末までを予定しています。

2022年5月にナンセイプラスの全面オープンをもって全面開業を迎えた下北線路街。2021年3月には京王井の頭線の高架下に商業施設・ミカン下北が完成。そして、2025年度末に下北沢駅前広場が完成することで、下北沢の再開発もひとつの区切りを迎えようとしています。

 下北沢駅前広場 完成イメージ(世田谷区公式HPより引用)

世田谷区公式HPで公開している完成イメージがこちら。

 下北沢駅前広場。写真右が下北沢駅、左にはスーパー・オオゼキ(2025年3月撮影)

そして、2025年3月上旬の様子がこちらです。(視点が南北逆になっています…すみません)

広場全体の舗装は整備され、ロータリーや歩道も完成イメージにほぼ近いカタチに。緩やかな傾斜でバリアフリーなスロープや旧ピーコック方面への階段も整備され、歩道の周辺には大小の植栽も設置されました。

駅前広場北側の歩道

2025年3月に入ると駅前広場南側の歩道も開放されました。道幅も広くて歩きやすくなりましたね。

下北沢駅前広場にロータリーを整備

下北沢駅前広場の整備プロジェクトで注目されるトピックスは「ロータリー」の登場。広場をぐるっと周る大きなロータリーにはバスやタクシーが乗り入れ予定。将来的には下北沢駅前から路線バスとタクシーの利用が可能となります。

オオゼキ方面から見た下北沢駅前広場イメージ(世田谷区公式HP資料より引用)

世田谷区公式HPに掲載の完成イメージによるとバス停は南側の歩道沿いに整備予定。タクシー乗り場は下北沢駅東口改札にもっとも近い場所に整備予定です。

下北沢駅東口改札側から望む駅前広場のロータリー。タクシー乗り場の設置予定ポイント(2025年3月撮影)

この「駅前ロータリー計画」は、街の課題だった鉄道・バス・タクシーの交通結節機能の強化やバリヤフリー化による利便性の向上、体の不自由な人が駅前まで車で来れるような街づくりをを踏まえて進められてきたものだそう。

補助第54号線地図。茶沢通りから下北沢駅前広場がつながる構想(北沢デザイン通信第8号より引用)

駅前ロータリーへの車両アクセスについては、茶沢通りからつながる交通導線「補助第54号線」を整備予定。将来的には駅前広場で通勤通学の車送迎も可能になりそうです。

緑豊かでバリヤフリーな駅前広場に

整備前の下北沢駅前広場はほとんど緑がなかったのですが、新しい駅前広場では随所に緑の植栽が設置されています。

 南から見た駅前広場のイメージ。左手前が下北沢駅東口、奥の建物が旧ピーコックとシモキタフロント(世田谷区公式HPより引用)

旧ピーコックストア下北澤店とシモキタフロント側にはケヤキを植樹。ロータリー中央部の交通島にも木が植えられる予定です。

2023年2月|正面階段とスロープが完成

2024年2月頃、ピーコック前の緩やかな正面階段、シモキタフロント前につながるゆったりした傾斜のスロープが整備されました。

 手前がスロープ(2023年4月撮影)

歩きやすくゆとりのある歩行空間が誕生。バリヤフリーな駅前広場へと進化しています。

2024年3月|舗装道路と花壇ベンチが完成

2024年3月下旬頃にはシモキタフロント前の階段が完成。

 

こちらも緩やかでバリヤフリーな階段ですね。

 

花壇を利用したベンチも3ヵ所に設置。新たに設置した街路樹はほとんどがケヤキですが、駅寄りとシモキタフロント寄りの2ヵ所にイロハモミジも植樹されました。紅葉の季節が楽しみですね。

2025年3月|広場南側の歩道が完成

2025年3月には駅前広場南側の歩道も完成しました。

 

歩道沿いには大きな植栽プランターが多数設置され、木々の成長が楽しみです。舗装ブロックには、下北沢駅前プロジェクトで募った寄付の返礼品「名入れブロック」も1200枚ほど設置されています。

イベント開催時も利用しやすい広場へ

下北沢駅前広場は大小さまざまなイベントにも活用予定。イベント開催時はロータリーエリアが車両通行止の歩行者天国となる模様。バスやタクシーはイベント時に限り別の場所で乗降するようです。

 イベント開催時の駅前広場イメージ(世田谷区公式HPより引用)

イベント開催時のイメージ図では、たくさんの洋服ラックがロータリーエリアに配置され下北沢古着マーケットの拡大版のようです。

災害時にも役立つ駅前広場

下北沢駅前広場は災害時、駅利用客や駅周辺の通行人を含め一次的に多くの人が滞留することを視野に入れて整備されているそう。

 災害時にも活用される駅前広場

災害時には駅前広場でいったん様子を見て、それから周辺の避難地域へと移動するシミュレーションがなされています。

2025年度は交番も移転予定

2025年度(令和7年度)はロータリーの舗装仕上げ、ロータリー中央部分の鉄道換気塔周り装飾柵の設置、道路舗装復旧、歩道ブロック舗装エリアの拡大、植樹、周囲の電柱除去などを行い最終フェーズへ。

  2025年度の整備予定(世田谷区・北沢デザイン通信10号より引用)

交番が駅前に移転予定

気になるのは交番移転予定地が記されていること。場所的には鳴門鯛焼本舗 下北沢店の目の前、南口商店街入口前の空きスペースです。おそらく、あずま通り商店街の茶沢通り沿いにある交番が移転すると思われます。

駅前の電柱がなくなる?

広場周辺では電柱抜柱を実施予定。下北沢駅前広場の空から電線がなくなるかもしれません。

ロータリー中央の鉄道換気塔がライトアップ

2024年12月、ロータリー中央にある鉄道換気塔周りの装飾柵のデザインが決定しました。

日常時の日中イメージ(世田谷区公式HPより引用)

無機質シンプルで洗練されたイメージですね。世田谷区公式HPによると「地域の方々と意見交換を重ね、広く意見募集を行い、デザインを決定」したとのこと。

日常時のライトアップイメージ(世田谷区公式HPより引用)

なんと…ライトアップします!

イベント時のライトアップイメージ(世田谷区公式HPより引用)

公開されたデザインイメージによると、日常時は白く、イベント時は青くライトアップされる模様。どっちも綺麗ですね〜。

現在の鉄道換気塔

鉄道換気塔はけっこう大きい建造物なので、光るモニュメントとしてすごく存在感がありそう!2025年度上半期に設置工事だそうで完成はお目見えはもう少し先となります。


下北沢駅前広場の完成は2025年度末(令和7年度末)を予定しています。

広場の完成が見えてきたのも束の間…広場北側では、4月頃より下北沢駅前ビルと東洋工業ビルの解体が始まります。

下北沢駅前ビルより。この眺めともしばらくお別れです。

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