11月4日(月休)までの期間中、吉祥寺駅徒歩約4分の吉祥寺美術館で、企画展『金井一郎 翳り絵展 -「銀河鉄道の夜」を巡る旅-』を開催中です。光の粒の集積で描く「翳り絵(かげりえ)」で表現された名作『銀河鉄道の夜』の世界。暗闇の展示室で幻想的な光のアートに惹き込まれてしまいました。
光と影のアート|翳り絵が描く『銀河鉄道の夜』の世界
吉祥寺駅北口徒歩約4分。コピス吉祥寺7階の吉祥寺美術館で、企画展『金井一郎 翳り絵展 -「銀河鉄道の夜」を巡る旅-』が開催中です。

翳り絵(かげりえ)とは、光と影をテーマとする造形作家 金井一郎さんの独自技法。暗闇をキャンバスに光の粒の集積で描かれる幻想的なアート作品です。

金井さんが少年時代に読んだ宮沢賢治の名作『銀河鉄道の夜』に大きな影響を受け、その世界を視覚化するために試行錯誤して生み出した翳り絵。
針で無数に穴をあけた黒いラシャ紙を重ね、背後から当てた光が針穴を通り複雑に屈折することで、独特の立体感と透明感を創り出しています。

本展では、絵本『銀河鉄道の夜』(ミキハウス刊)の挿絵で掲載された翳り絵を中心に、絵本未掲載の翳り絵、果実に小さな光を仕込んだ作品、豆電球の灯りにフューチャーした物語性のあるジオラマ作品を展示しています。
暗闇の展示室に浮かび上がる光の絵画
もともとは、井の頭公園駅前の人気カフェ・喫茶余白(@ShalaCoffeeRoom)さんの投稿で知った本展。店主さんがおすすめされているポストを拝見して、どうしても行きたかったんです。
【金井一郎 翳り絵展】9/21-11/4
— 喫茶 余白 (@ShalaCoffeeRoom) September 27, 2024
会場側の作品に対する理解と言いますか気遣いがすごく心地良いです。”暗闇にそっと光を添える”、そんな展示会でした。
金井一郎の翳り絵を観たことある方も無い方もぜひ一度ご観覧下さい。#金井一郎 #翳り絵#銀河鉄道の夜#コピス吉祥寺 #武蔵野市立吉祥寺美術館 pic.twitter.com/nDblRUteym
ワクワクしながら現地へ到着。受付で入館料300円を支払って企画展示室へ。ちなみに撮影はNGで、撮っていいのは入口の大型パネルのみ。物販コーナーも聞いてみたら大丈夫でした。
企画展示室の入口は黒いカーテンで遮光されていて、展示室内はかなり暗いです。

はじめに登場する豆電球を使ったジオラマアート。日常で感じる『銀河鉄道の夜』の再現を豆電球に託した…という作品たち。ノスタルジックな光に思わず見入ってしまいます。
植物に小さな照明を埋め込んだアートは、光の存在を再認識させられてユニークです。
「銀河鉄道の夜」のストーリーに沿った展示
翳り絵は全部で36点を展示。金井一郎さんが挿絵を担当した絵本『銀河鉄道の夜』のストーリーに沿って並んでいます。

真っ暗な展示室に浮かび上がる翳り絵たち。シャープだったり、ぼんやりだったり、うっすらだったり…まるで光の絵の具で描かれた絵画のよう。複雑な光の屈折が奥行きを感じさせ、見ていると翳り絵の中に吸い込まれそうです。
このままずっと眺めていたい…光と影の幻想空間で心の栄養をたっぷりと摂取できました。
シャララ舎のコラボ琥珀糖を販売

翳り絵にすっかり魅了されたあとは…物販コーナーで素敵なものを発見!

なんと、井の頭公園駅前で人気の琥珀糖専門店・シャララ舎さんによる本展限定の琥珀糖が販売されていますよ〜。

筆者が伺った日は限定の琥珀糖はなかったものの、アクアマリンとアメシストを販売していました。

静かに輝く琥珀糖は、翳り絵の世界からそっと持ち帰ったみたいで綺麗…。アクアマリン(1200円)をそっと購入させていただきました。(喫茶余白さんはシャララ舎さんの2階にある喫茶室です)

企画展『金井一郎 翳り絵展 -「銀河鉄道の夜」を巡る旅-』は11月4日(月休)まで。気になる人はお早めに〜。
金井一郎 翳り絵展 -「銀河鉄道の夜」を巡る旅-|開催概要
会期 | 2024年9月21日(土)~11月4日(月休) |
場所 | 武蔵野市立吉祥寺美術館 武蔵野市吉祥寺本町1丁目8番16号 FFビル7階 |
MAP | |
休館日 | 9月25日(水)、10月30日(水) |
開館時間 | 10:00-19:30 |
入館料 | 一般300円/中高生100円/小学生以下・65歳以上・障がい者のかたは無料 各種キャッシュレス決済OK |
主催 | 武蔵野市立吉祥寺美術館(公益財団法人 武蔵野文化生涯学習事業団) |
HP | 公式HP |
X | @kichi_museum |
>【関連記事】井の頭自然文化園で「秋の夜長の自然文化園」開催!夜の動物園で飼育係ガイドやライブなど開催





