暖かくなるといつの間にかできているツバメの巣。南方から渡ってきたツバメは駅の屋根の下などにせっせと巣を作り、着々と子育ての準備を進めていきます。
井の頭線・京王線の各駅でも毎年春から初夏にかけて駅の設置可能な場所に「ツバメのフン受け板」を設置。井の頭線生まれ・京王線生まれのツバメの見守り活動を続けています。
かわいいツバメのヒナが巣からチョコンと顔を出す、そんな光景に癒される季節が今年もやってきます!
井の頭線、京王線の駅で子育てするツバメを見守るやさしい施策!
ご機嫌いかがですか?シブきち(@ShibukichiNet)です。
温かくなると駅の屋根の下にいつの間にかできているツバメの巣。かわいいヒナが顔を出す姿に「春だなぁ」と感じる人も多いのでは?
近年の里山の減少や巣作りに適した日本家屋の減少などで、ここ数年ではツバメが駅に巣を作ることが増えているそうです。
そんななか、毎年ツバメが巣を作っている井の頭線・京王線の各駅では、ツバメのフンが通行人や施設の床に落ちないように、今年も「ツバメのフン受け板」を設置していきます。
京王電鉄の駅ではこうした「ツバメのフン受け板」の設置を2014年から毎年行っています。
これは「ほかに巣作りするところもないし…むしろ駅のほうが快適かも!」という、ツバメの住環境事情も考えた生物多様性施策の一環でもあるそうです。
毎年リニューアルする「ツバメのフン受け板」のデザイン!
井の頭線・京王線の各駅に設置される「ツバメのフン受け板」のデザインは毎年リニューアルされています。
2021年度のフン受け板には夏の野草・ハルシャギク(ジャノメソウ)と可愛らしいツバメたち、そして京王電鉄キャラクターのけい太くんと京王線5000系キャラクターのしんごくんが描かれています。
すでに巣から電線へと飛び出したヒナたち。大きな口を開けて親ツバメからエサをもらうヒナの中には、いまにも羽ばたこうとしているヒナの姿も!
10月頃に南へと元気に飛び去っていくツバメの成長を願う、そんな思いが描かれた心あたたまるデザインですね。
ツバメの生息地を守るこの取り組みはSDGs(持続可能な開発目標)の「15.陸の豊かさも守ろう」に貢献しているため、2021年度からSDGsのロゴマークが新たに掲載されています。
今年のツバメはいつごろやってくるの?
井の頭線・京王線各駅の「ツバメのフン受け板」の設置は、認定NPO法人バードリサーチさんの協力のもと、2014年度から継続して実施されています。
鳥類の調査を行なっているバードリサーチさんよると、2021年4月12日に北海道で今年初のツバメを記録できたそうです。
「今後は記録が増えてくるかもしれないので、通勤帰りなど駅や商店街の巣を気にしてみてください」とのこと。
ツバメのヒナのかわいい鳴き声が聞けるのも、もうすぐのようです!
「ツバメのフン受け板」を無償で配布しています!
バードリサーチさんの公式ホームページでは、井の頭線・京王線の駅に設置するものと同じデザインのフン受け板を無償で配布しています。
(※京王電鉄キャラクターのけい太くんと京王線5000系キャラクターのしんごくんは描かれていません)
フン受け板とセットで設置するポスターや、ツバメのことをまとめたガイドブックもダウンロード可能なので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
>>>ツバメのフン受け申し込みはコチラ(バードリサーチ公式ホームページ)
井の頭線・京王線「ツバメのフン受け板」設置の詳細
設置期間 | 4月~7月ごろ(ツバメが巣を作る時期を中心に設置) |
設置目的① | ツバメのフンがお客様や施設の床に落下することを防止 |
設置目的② | 里地里山の減少、巣作りに適した軒下がある日本家屋の減少などによって駅にも巣を作ることの多いツバメの住環境への配慮。 |
備考 | ※駅構内、通行の多い箇所には鳥が入り込まないようネット等の対策をしています。 ※駅の形状、巣の位置によってはフン受け板を設置できない場合があります。 ※フン受け板はフンの落下を完全に防ぐものではありません。 |
もしかしたら井の頭線生まれ・京王線生まれのツバメが、生まれ育った駅に戻ってきてくれるのかもしれません。そう思うとツバメに「おかえり!」と声をかけたくなりますね。
それでは今回はこのへんで。ご覧いただきありがとうございました!