もうすぐ梅雨明け。アツい夏が待ち遠しいシブきち(@ShibukichiNet)です。
アツいといえば、京王井の頭線・久我山でアツすぎる夏祭り「湯の花祭り」が毎年7月24日に開催されています。
都内でも実に珍しい「湯立神楽」が伝わる、久我山稲荷神社の「湯の花祭り」をご紹介します!
祭りだ祭りだ!大釜で湯を沸かせ!
久我山稲荷神社の湯の花祭りがどうしてそんなにも「アツ推し」なのか?
そのヒミツは祭りで奉納される「湯の花神楽」にあります。
なんでもこの「湯の花神楽」、石川五右衛門が入ってそうな大釜にたっぷりの湯をグツグツ沸かして、小笹をひたしては打ち振り、神楽を奉納するというとても珍しい神事なのです。
一般的には「湯立神楽」と呼ばれる伝統的な神事ですが、都内ではとても珍しいとのこと。
ちなみに、こちらは火にかける前の釜の様子です。

足長っ!
薪から釜の距離感で、どれほどの炎が釜を炙るのか想像がつきますね。
それにしても、釜がデカいです。
過去に一回だけ中止したら、とんでもないことになったので復活
湯の花神楽は、昔この久我山近辺が疫病に見舞われた際に、村の人たちが神楽を奉納し祈願したことから始まるそうです。
神楽を奉納するとウソのように疫病がなくなったので、たいそう喜んだ村の人たちが、それから毎年欠かさず湯の花神楽を奉納するようになったとか。
しかし事情があったのか、明治20年代に一度だけ湯の花神楽を中止したことがあったそうです。
するとその年、またまた疫病が大流行!
村の人たちが慌てて湯の花神楽を奉納すると、疫病はまたしてもなくなったそうです。
湯の花神楽、すっごい効いてたんですね…

それからというもの、湯の花神楽は絶やすことなく毎年行われて今に至ります。
次代に継承していくべき大切な伝統文化ですが、やらないと何か天変地異でも起きそうで単純にコワい気持ちも否めません。
地元に愛されている久我山稲荷神社

久我山稲荷神社は地域のお稲荷さんとして地元の人に愛されています。
毎年6月にはホタル祭りも開催され多くの人で賑わい、10月には例大祭で威勢のよいお神輿が出ます。
普段はのんびりとした癒しスポットですが、それもまたイイところ。
久我山といえば、大雨の際に冠水中継が入る駅として知名度を上げてる感もありますが、実はこんな伝統が息づく地でもあるのですね。
お近くにお越しの際は、ちょっとお稲荷さんに立ち寄ってみては?
それでは今回はこの辺で。
ご覧いただきありがとうございました!